
YAMAGIWA LIGHTING 2023 - 2024 新商品6選
毎年6月に発刊される YAMAGIWA照明総合カタログ「YAMAGIWA LIGHTING」。今年は2人の気鋭建築家が手がけたペンダント照明をはじめ、ユニークなオリジナル照明が多数登場しています。それぞれの特徴をわかりやすく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
Index
FUWARI
フワリ
Brand : YAMAGIWA / Designer: Yuko Nagayama
フワリは、建築家 永山 祐子が、光がふわりと浮かんでいる情景をイメージしてデザインしたペンダント照明です。内側にくるんと巻いた独特なカーブは、成形のプロセスで偶然生まれた形を採り入れたもので、フワリのやわらかなフォルムを生み出しています。
セード表面には、バイブレーション加工が施され、錫を思わせる深みある質感を実現。ハーフミラー電球により光は上部に反射し、シェードの表情を浮き彫りにしながら、周囲へと柔らかな光を届けます。この表面加工は、HOMMAGE to FLW 2019の「TALIESIN LIGHT」から続く、永山氏の質感に対するこだわりを感じられる要素です。

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RIFLESSO
リフレッソ
Brand : YAMAGIWA / Designer: Francesco Zonca
建築家、フランチェスコ・ゾンカとYAMAGIWAのコラボレーションから生まれた「リフレッソ」は、その名の通り「反射」をテーマとしたペンダント照明です。鏡面仕上げされた円盤状のセードは、周囲の風景を映し込み、あたかも光だけが存在しているかのような錯覚を与えます。
搭載された高照度のLEDは、巧みに制御され、光の方向だけを照らすよう設計されています。不快な眩しさのない光は、YAMAGIWAの伝統であり、現代の建築家の独創的な視点と融合することで、空間を劇的に演出するあかりが生まれています。

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TWILIGHT
トワイライト
Brand / Design : YAMAGIWA
トワイライトは水平線に日が沈む黄昏の空に着想を得た照明器具です。ガラス繊維で紡がれたセードは光源を拡散させ、クリスタルシャンデリアのような輝きと、夕日を思わせる暖かな色合いを感じさせます
豪奢な煌きが、空間に気品ある趣きを与えることから、レジデンシャルスイートや邸宅などハイエンドな空間を彩るあかりに最適です。テーブルライトやフロアスタンドなどバリエーションが豊富なため、トータルコーディネートも可能です。

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ORB
Brass/Oak
Brand / Design : YAMAGIWA
オーブは、木とガラスという異素材の設えが美しい、カプセルを思わせるペンダントライトです。球体という普遍的なフォルムと、自然素材のほっとする風合いは、住宅やオフィス、商業施設など、幅広い空間に調和します。
オーブの光源はセード上部に秘められ、消灯時はガラスの球体だけがあるように見えます。ところが点灯すると、丸いあかりが灯り、ホタルを閉じ籠めたような不思議な印象を与えます。

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SUI / SYOKU
スイ / ショク
Brand : YAMAGIWA
スイ・ショクはともに美濃和紙で作られる伝統的な提灯を、現代的にアレンジしたペンダント照明です。「垂(スイ)」は、雫のように垂れる形を、「食(ショク)」は、球が侵食されたような形を表現しています。
光を厳かに透過する和紙の明かりは、昨今日本に限らず世界的に人気があり、海外メゾンからも和風照明をオマージュした新作が多く発表されています。スイ / ショクも、和室に限らず、様々なインテリアに調和します。

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LAYERWOOD
レイヤーウッド
Brand : YAMAGIWA
レイヤーウッドは持続可能な消費を目指すYAMAGIWA近年の活動を表すスタンド照明。間伐材と再生紙から生まれた素材、ペーパーウッドを本体に採用しています。六角形の支柱は、断面に美しいボーダー模様が表れるペーパーウッドの特徴を生かす設計です。
スタンド照明でも珍しい楕円形のデザインは、壁際へも設置しやすく省スペースであるメリットがあります。ソファサイドでも光源を近づけやすく、読書灯としても使いやすいモデルです。

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2023年の新作照明の数々、いかがだったでしょうか。注目は、ユニークな製法で独自の造形を生み出したフワリ。金属を切断する際、加えた力がその後も残り続ける「残留応力」という現象により、2つとして同じものがないフワリのシェードは生まれます。この現象は、人がコントロールできない「自然」に近いもので、それをねじ伏せようとせず、採り入れたフワリは、人と環境との関わり方が問われる現代に新たな問いかけを与えています。