
Report: Milano Design Week 2025
Astep ディーラーミーティング
ミラノデザインウィーク2025レポートの第2弾は、アステップのディーラーミーティングの様子をお届けします。
アステップといえば、イタリアの伝説的照明デザイナー、ジノ・サルファッティ氏のデザインを孫であるアレッサンドロ・サルファッティ氏が復刻生産するブランド。近年ではサステイナビリティなど現代的な課題にも対応する新たなデザインも発表しています。会場はさるミラノ市内のレストラン。歴史ある建築をアステップのあかりが美しく彩っていました。
会場で一際目を引いたのはシャンデリアのモデル2109。象徴的な存在感は、空間の美の基準を示しているようにも感じました。こちらは、普段からこのお店に吊られているものだそうです。
ジノ・サルファッティ氏の代名詞であるモデル2097と同様、電源コードをデザインのアクセントとして取り込んでいますが、普段から照明に関わる我々からしても、このコードを美しい曲線に整えるのは至難の業。実際美しい設えを前にすると感動しました。
会場にはモデル2109以外にモデル2065や262など、ジノ・サルファッティ氏のデザインが設置されていました。改めて、空間に調和し心地よい雰囲気を形作るデザインに、氏の手腕を感じました。
ペッパーミルのように回して調光できるポータブルライト「ペパ」。伝統的なウール巻き器からインスピレーションを受けた「ソルプレサ」。ジョージ・ジェンセンで彼が手がけた花器を彷彿とさせるアルフレッド・ハベリの「ノックス」など、会場にはアステップの新作デザインも並び、ブランドの現在が立体的に体験できる空間になっていました。


当日は私たちを招待してくれたサルファッティ夫妻と、アステップの明かりに囲まれながらディナーを楽しむことができました。席上での話はブランドの製品や日本での状況のほか、音楽などインテリア以外のカルチャーについても盛り上がり、アステップの持つオープンマインドな社風を感じられるディーラーミーティングとなっていました。
Report : Masumi Osada (YAMAGIWA)
Photo : YAMAGIWA
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