Report: 3daysofdesign 2025「アステップ」の展示の模様

Report: 3daysofdesign 2025

アステップの次なる歩み

スリーデイズ オブ デザイン2025レポートの第2弾は、ミラノデザインウィーク2025のディーラーミーティングも記憶に新しい「アステップ」の展示をお送りします。
アステップはデンマークを拠点とするイタリアンブランドというユニークな個性を持つブランド。ミラノでは既存モデルを中心とした展示でしたが、今回は初めて目にする斬新なモデルを体験することができました。

Report: 3daysofdesign 2025「アステップ」の展示の模様
Report: 3daysofdesign 2025「アステップ」の展示の模様

アステップは伝説的照明デザイナー、ジノ・サルファッティの遺産を継承すると同時に、サステナビリティを強く意識するブランド。復刻(レガシー)と新作(ニューシリーズ)、どちらに対してもリサイクル素材などを採用した責任あるものづくりを行っています。今回の展示は特に、ブランドのそうした側面が前面に表れていたと思います。

Report: 3daysofdesign 2025「アステップ」の「アップグラス」

 

圧巻の「ファン・シェル」。


Report: 3daysofdesign 2025「アステップ」の「アップグラス」

 

Report: 3daysofdesign 2025「アステップ」の「アップグラス」

ウォールライト「スピーゲル」が設置された壁面は非日常的なインパクトを感じます。

 

Report: 3daysofdesign 2025「アステップ」の「アップグラス」

 

屋外には「クローバーリーフ・ソファ」が。ここでも基調となるホワイトが印象的に使われています。

Report: 3daysofdesign 2025「アステップ」の「アップグラス」


屋外には「クローバーリーフ・ソファ」が。ここでも基調となるホワイトが印象的に使われています。

Upglas

Design : Luca Nichetto

テーブルランプ「アップグラス」はアステップの態度を色濃く反映したニューシリーズです。ヴェネチアンガラスと並び称されるイタリアの伝統的ガラス工芸「ムラーノガラス」の廃材を粉砕し整形しています。この素材はベンチャーカンパニー「リハブ」との共同開発。アステップは当初ムラーノのクリアガラスを使用した製品を計画していましたが、その途上でカンパニーやアップサイクル素材のことを知り、現在の形に落ち着いたといいます。

マーブル感のある模様は2色の粉を粘土にしてこねる過程で生まれ、すべて2つとないユニークピースである点に興味が惹かれました。サイズ感も大きく、インパクトもあるので空間の中でアイコニックなオブジェとして活躍するのではないでしょうか。

Report: 3daysofdesign 2025「アステップ」の「リレ」
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Report: 3daysofdesign 2025「アステップ」の「リレ」
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LILLE

Design : Luca Nichetto

丸みを帯びたかわいらしいフォルムの照明コレクション「リレ」は本体に陶器を採用した照明コレクション。今回複数の仕上げが展示されており、ディーラーの反応によって陶器の仕上げ色を決定するという興味深い取り組みが行われていました。

クリア塗装を施した瑞々しい光沢感とカラー展開から、可愛らしいマスコットのような存在感を感じました。陶器を採用したことで本体部分に柔和で優しい雰囲気を醸し出しています。照明としては、フロストガラスの柔らかな光が印象的です。厚みがあるガラスシェードは光に奥行きを与え、内側から光が溢れてくるような表情になります。

多くのイタリアブランドと同じく、アステップにもインパクトやサイズ感が大きい灯具が多いので、ニュートラルなデザイン・サイズ感のリレは日本の住まいにも取り入れやすそうです。

Report: 3daysofdesign 2025「アステップ」の「モデル2050」
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Model 2050

Design ; Franco Albini and Franca Helg

「ルイーザ アームチェア」で知られるフランコ・アルビニとフランカ・ヘルグによる1963年デザインの復刻モデルである「モデル2050」。シェードは100%リサイクル素材「グリーンキャスト」製で、内部にあるディフューザーもリサイクルされた手吹きガラスで作られています。グリーンキャストのシェードにはブラッシュ仕上げが施され、高級感ある質感や特徴的な光の拡散を生み出していました。実際見ると点・消灯でかなり印象が変わります。

リレとは対象的にサイズインパクトが大きく、1灯で空間の主役になれるペンダントライトという印象です。ニュートラルな中にも揺らぎを感じさせるデザインは、ミニマルに収まらない個性も感じさせます。

Report: 3daysofdesign 2025「アステップ」の「モデル2065 シャンパン」
Report: 3daysofdesign 2025「アステップ」の「モデル2065 シャンパン」

Model 2065 Champagne color

Design ; Gino Sarfatti

最後が日本でも最近入荷した「モデル2065」のシャンパンカラー。ジノ・サルファッティが最初期にアクリルを採用したペンダントライトに登場した特別色です。シャンパンカラーは通常色のブラックに比べ、落ち着きがありながら華やかな印象です。電球が5灯入っており、明るさも確保しやすいことから、日本のインテリアにも取り入れやすくなっています。
こちら初回ロットはごく少数の入荷となっておりますので、ぜひ文末のリンクよりご覧ください。

Report: 3daysofdesign 2025「アステップ」の「モデル237」
Report: 3daysofdesign 2025「アステップ」の「モデル262、2065、pepa、237」
Report: 3daysofdesign 2025「アステップ」の展示の模様

会場には他の代表モデルに並び、レガシーシリーズのウォールライト、モデル237やモデル262も展示されていました。本国で一番セールスを上げているのもこの2つなんだそうです。
展示全体としては、ジノ・サルファッティのレガシーがありながらも、ナチュラルな空間と調和する新作という流れも強く感じました。リレのパートでもお伝えしたとおり、イタリンブランドの多くはサイズ感・素材感が重厚でそれが魅力でもあるのですが、それをうまく調整し、個性や主張がありながら取り入れやすバランス感に落とし込んでいると思います。

Report : Daisuke Kobayashi (YAMAGIWA)
Photo : YAMAGIWA

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