ホリデーコレクション特別企画
フォトグラファーと光を観察する
-Holiday photo tips-
featuring Aya Hashimoto( @ayaaya_0806 )
この冬、YAMAGIWA Online Storeではホリデーコレクション特別企画として、フォトグラファー・綾さん(Aya Hashimoto)にホリデースタイリングと、その撮影のヒントを伺いました。
綾さんから届いたホリデーの情景 。そこに写し出されていたのは、長い間、光と向き合ってきたフォトグラファーならではの、静かで丁寧な眼差しでした。
今回、綾さんが捉えてくださったのは、異なる趣を持つ2つのテーブルライトです。
・SOLO テーブルライト
・JAKOBSSON PORTABLE
※いずれもYAMAGIWAオリジナル
綾( @ayaaya_0806 )
フォトグラファー
フォトスクール monogatari 代表
自然光や照明を繊細に扱い、空間全体の“空気感”まで写しとる独自の作風に定評があるフォトグラファーです。
綾さんから届いた写真には、写り込む影の動き、素材の呼吸、光の落ち方——
灯りと長い時間をかけて向き合った人だけが捉えられる、 独特のまなざしがありました。

こちらの写真は、木製のテーブルに置かれたライトの柔らかな灯りが、開かれた本のページにそっと触れている一枚。
紙の質感が淡く浮かび上がり 、時間の流れまでも緩やかになるような静けさが感じられます。
その静かな光は必要な場所だけを丁寧に照らし、控えめでありながら凛とした存在感を漂わせています。
背景に広がる柔らかなボケは、クリスマスツリーの灯りが織りなすほのかな輝きで、主役のライトと深く調和。
光と影のコントラストがあるにもかかわらず、全体はあくまで穏やかで、冬の夜の静けさが滑らかに写し出されていました。

The items captured by Aya.

SOLO
テーブルライト グラファイト ¥90,200(税込)

対照的だったのが、木材を透かすこちらのテーブルライトの写真。
重なり合う木のパーツからこぼれる灯りはとても柔らかく、手仕事の温度がそのまま光になったようなやさしさを感じました。
木肌を透かして広がる明るさは強さを求めず、空間に緩やかな陰影をつくり、冬の空気をふんわりと包み込むよう。
北欧のインテリアには、異なる質感の灯りをそっと並べ、光の“余白”を楽しむ文化があると聞きます。
その余白が空間に落ち着きと奥行きをもたらし、冬の長い夜を心地よく包み込んでくれるそうです。
この写真にも、そんな北欧らしい静謐さが静かに息づいていました。

The items captured by Aya.

JAKOBSSON PORTABLE
¥63,800(税込)

|綾さんが語る、撮影の余韻
撮影中、改めて照明の“灯りそのものの質感”に心を動かされました。
SOLOは撮影用ライトとしても十分に使えるほど光が素直で、被写体の表情をとても美しく見せてくれました。
上の写真ではSOLOテーブルライトを使用しています。柔らかな光がオーナメントの煌めきを優しく拾い、ホリデーらしい温かな空気をつくり出してくれるのが印象的でした。
|綾さんの写真から読み解く、ホリデースタイリング
・素材を控えめに重ねる
木、ガラス、金属など質感の異なる素材を少量ずつ組み合わせ、ライトの光を主役に。
・光の色温度は暖色で統一
ツリーライトやキャンドルの色味を揃え、写真に穏やかな統一感を。
・上質な小物づかい
オーナメントやガラス飾りは散らしすぎないのが上質に見せるポイント。
綾さんの言葉と写真を通して、灯りがもつ繊細な質感や、光が素材に触れた瞬間の小さな表情に、あらためて心が向く時間となりました。
この冬、皆さまが過ごす空間のどこかに、そっと置かれたひとつの灯りが、気持ちをやわらかく整えてくれますように。
灯りの穏やかなぬくもりが、暮らしの中に小さな余白と静けさをもたらしてくれることを願っています。
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