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- TALIESIN 2 H2038mm
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ストーリー
TALIESIN 2(タリアセン 2)は1933年、ヒルサイド・ホーム・スクール(1902年)の体育館を劇場に改装した際に設計したペンダント照明が原型です。
ランプを覆ういくつものブロックで制御された上下方向の光はさらに遮光板に反射し、間接光の心地よい明るさが得られます。遮光板は、ブロックの上下どちら方向にも設置が可能です。下側に設置した場合、アッパーライトとして、より上方向へ光が放射されます。
スペック
●サイズ:高・2038 巾・□408mm 質量・20.0kg
●材質・仕上:チェリー塗装仕上
●デザイナー:Frank Lloyd Wright
フットスイッチ付
※E17 LED電球クリア 35Wタイプ(LDF004D)使用可(別売)
※天然素材を使用しているため、木目や色に個体差があります
建築史に残る名作照明
20世紀建築の巨匠、フランク・ロイド・ライトが1952年に設計した「TALIESIN 2」。ランプを覆うセードと、遮光板の連続からなるオブジェのような佇まいが印象的なフロアスタンドです。抽象化された樹木のような姿は、日差しの中で木陰のように陰影を巡らせ、夜は柔らかな間接光とリズミカルなシルエットで、心地よい空間を演出します。
表層だけではない
「本当の復刻」
右上:正規復刻品を示すシリアルプレート
右下:タリアセン(1911)に置かれるタリアセン2
インテリアでありながら、エクステリアを思わせる外観を備えるタリアセン2は、まさに最小単位の建築。一見シンプルに見える構造にはフランク・ロイド・ライトの思想・技術の粋が結集されています。1990年代、F.W.ライト財団の強い要望の元、復刻に着手したYAMAGIWAは、より高い精度でその設計を読み解くため、全米各地に現存する「タリアセン」の調査を実施。意外なことに、その寸法は設置される空間ごと微妙に異なっており、ライトが実に繊細な調整を行っていたことが判明しました。このデータをもとに、YAMAGIWAは本当の意味で原典に忠実な「タリアセン」を追求。現在も世界で唯一の「正規復刻品」の生産を行っています。
TALIESIN®シリーズ
カラーバリエーション
日本を愛した
20世紀建築の巨匠
「”建物”は自然への調和や共感といった
要素総てを注ぎ込む審美的な努力に
よってのみ”建築”となる」
フランク・ロイド・ライトはル・コルビュジェ、ミース・ファン・デル・ローエと共に20世紀を代表する3大巨匠建築家のひとりです。その生涯において1100以上もの建築計画に携わり、後世の建築家に大きな影響を与えました。
自身の建築を「有機的建築」と称したライトは、自然の中から新たな魅力を抽出し、人の営みと調和させる独自の建築を追求しました。彼の作品として知られるロビー邸(1908)にも、地平と調和する水平線を多用することで、建築と自然の融合を試みる「草原住宅(プレーリーハウス)」が採用されています。
太陽の光と照明のあかりを取り持つTALIESIN 2は、そんなライトの思想を象徴する存在。彼は全体と部分が調和することも「有機的建築」の条件として考えており、照明以外にも家具、テキスタイル、アートガラス、テーブルウェアに至るまで建築の一部として設計しました。彼が手がけた物件は高層建築、美術館、宗教建築、高級住宅といった大掛かりなものから、一般住宅にいたるまで多岐にわたり、2019年には、アメリカの建築分野で初めて、8つの作品群が世界遺産に登録されています。
巨匠が遺した日本との”絆”
かつて日本に訪れ、鳳凰院平等堂や浮世絵といった日本美術に強い影響を受けていたライトは、晩年、帝国ホテルの設計に没頭していくことになります。彼はのちに自由学園明日館や山邑邸などの物件も手がけており、日本の近代建築の発展に大きく貢献しました。ライトがアメリカに次ぐ第二の母国として愛した日本には、今もタリアセンのあかりが灯され、現代に彼の眼差しを伝えています。