Hans J Wegner （ハンス・J・ウェグナー）

1914年、デンマークとドイツの国境に生まれた ハンス・J・ウェグナー。20世紀を代表する世界的家具デザイナーの一人であり、生涯を通じ500脚以上をデザインした椅子の巨匠として知られています。1940年にはアルネ・ヤコブセンが手がけたオーフース市庁舎の建築プロジェクトに参加し、家具デザインも手がけました。デニッシュモダンと呼ばれるムーブメントの中心的な存在であり、必要最小限まで無駄をそぎ落とすデザイン哲学はその後の家具デザインに大きな影響を与え、ニューヨーク近代美術館（MoMA）など数多くの美術館に作品が所蔵されています。代表作には笠木の曲線が特徴的なザ・チェア、中国明代の椅子をリデザインしたチャイナチェア、さらにそれを洗練させたYチェアがあり、PPモブラー社やカール・ハンセン＆サン社によって生産が続けられています。