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「朝起きて、ダイニングの椅子に座る」。何の愛着もない椅子なら、ただ腰を下ろす 生活のルーチンですが、生涯のパートナーになるほど大切な椅子は、ただ座る以上の喜びを与えてくれます。
プロダクトデザイナーを目指す学生が、一度はデザインに挑戦するという椅子。多大な時間や手間を惜しまず、コレクションに情熱を傾ける人も少なくない椅子。仕事、食事、くつろぎの時間 …… 常に人の生活に寄り添う椅子を、デンマークでは、初任給で買う人も多いと言われています。
建築の一部としてデザインされることも多いチェアは、 「住む人が幸せに暮らせる家づくり」の結晶と言っても過言ではありません。 今回はそんなチェアの魅力を通して、インテリアを考えてみたいと思います。
毎日食卓を囲むダイニングの中心になるのはダイニングチェア。一般的に人数分を同じタイプで揃えることが多く、 ダイニングの雰囲気を決定づける存在です。もちろんテーブルとの相性も重要になってきます。
ラタンの座面と曲木のシルエットが特徴的なトーネット社のno.214。 普遍的なフォルムと豊富なカラーで幅広いコーディネートができます。 ダークカラーのモデルにウォルナットやマホガニーの家具を合わせるとアンティークな雰囲気に。
イームズ夫妻の代名詞的存在のハーマンミラー社のシェルチェア。 樹脂製の座面は丈夫で拭き掃除がしやすく、ダイニングにもってこいです。 カラフルなチェアセットにモノトーンのテーブルを合わせると印象が締まります。
北欧ならではの色使いや素材感にインダストリアルなフォルムを融合させたロフトチェア。 合わせるインテリアもコントラストや彩度が高すぎないものを選ぶと、 柔らかな雰囲気のダイニングが演出できます。
中でもコーア・クリント、ボーエ・モーエンセンなどと並びダニッシュ・モダンを代表するインテリアデザイナー、 ハンス・J・ウェグナーによってデザインされた「Yチェア」は、軽快で彫刻的なフォルムでダイニングを印象的に 演出する、世界的な名作椅子です。 アームから背面を一体にした最初期のデザインとして知られ、名前の由来となった「Y字」の背とフレームのバランスは、美しさと座り心地を両立しています。来客を迎える機会も多く、長い時間を過ごすダイニングチェアの条件を高い水準で満たすYチェアは、デザインから70年以上形を変えず、世界のダイニングを飾っています。 様々な空間に調和するYチェアですが、木の素朴な美しさを生かす場合はナチュラルなトーンのコーディネートがオススメです。木部の色合いの経年変化も楽しみなチェアなので、仕上げや素材が近いテーブルと合わせると、より一層長く付き合う楽しみが生まれます。
憩いの場となるリビングにはコーヒーテーブルと高さを合わせたラウンジチェアが選ばれます。 個人の居場所そのものと言っていいリビングの椅子は、それぞれに思い入れを持って 選ばれることもしばしば。大切な一脚にマッチしたくつろぎの空間を演出しましょう。
マルニ木工の思わず触りたくなる滑らかなフォルムのラウンジチェア。 サイドテーブルやオットマンをシリーズで揃えつつ、アースカラーのテキスタイルを合わせると落ち着いた雰囲気に。 座面のカラーや素材を合わせたソファーセットとコーディネートする上級者的な使い方もおすすめです。
生活空間に色彩をもたらすバイカラーが印象的なアルテック社のチェア401。 インテリアで多色を使う場合、埋もれて目立たなくならないよう注意が必要です。 周辺を生成りのファブリックやモノトーンのインテリアで揃えつつ、要所にカラーを使うとアクセントに最適です。
シングルソファのような雰囲気のFDBモブラーのJ146。 ナチュラルな素材感と上質なファブリックは北欧スタイルのインテリアに最適。 オークの素材感と座面のトーンそれぞれを基準に家具を選びましょう。
ラウンジチェアの中でも独特の存在感を持つのがトーネット社のS35。モダン・デザインの源流、バウハウスを代表するデザイナーの一人、マルセル・ブロイヤーによってデザインされたキャンティレバー・チェアです。 キャンティレバーとは飛び込み台のように片側が固定され、もう片方は支えがないような構造のこと。 ブロイヤーがデザインしたこのチェアはダブルキャンティレバーというタイプで、1本のパイプで座面とアームレストの2箇所をキャンティレバー構造で表現する画期的なものでした。 クロームメッキのスチールパイプは、アイコニックな存在感。リビングの要所で同じクロームフレームのインテリアをレイアウトすると、目を引き全体の印象を引き締めます。また、周囲をミニマルなデザインプロダクトでコーディネートすると座面のレザーの風合いがさらに際立って感じられます。
パーソナルスペースであり、学習や作業の場となることの多い書斎。 チェアにはくつろぎの椅子とはまた違う種類の機能性を求められます。 インテリアを効果的に演出し、集中力や効率を高める空間を作りましょう。
ヘルシンキ大学の学生寮の椅子としてデザインされたドムスチェア。 短いアームレストはデスクに向かっても当たらないようデザインされています。 バーチ材の風合いを活かした木工家具のコーディネートで、長時間過ごしても ストレスを感じにくい優しい印象の書斎が演出できます。
オランダ人建築家マルト・スタムがデザインしたキャンティレバーチェア、S33。 ミニマルなチェアにはミニマルなデスクやキャビネットを合わせましょう。 視界に入る情報量を絞ることで、集中しやすい環境が生まれます。
ワーキングチェアの代名詞、ハーマンミラー社のアーロンチェア。 書斎のチェアを機能性から考えると、外せない一脚です。 1994年にビル・スタンフとドン・チャドウィックの2人よってデザインされたアーロンチェアは人間を中心としたデザインへの深い知識と、革新的な新技術を組み合わせ設計された「働くための椅子」でした。2016年には現代のワーキングプレイスに合わせ機能を一新したリマスターモデルも発表されています。 機能性をそのまま形にしたようなアーロンチェアのフォルムはインテリアとの組み合わせを悩むところかもしれません。 ポリッシュアルミのモデルはミッドセンチュリースタイルのインテリアと相性が良く、同じハーマンミラー社のスワッグレッググループと好相性です。グラファイトなどのモデルとは同じモノトーンの直線的な家具を合わせることで集中できるワークプレイスが演出できます。
名作と呼ばれるチェアには「人が幸せに暮らすための知恵」が詰まっています。 チェアを中心にインテリアを考える事は、先人が築いてきた普遍的な知恵を活用し、 より充実した人生を暮らすための空間を作ることでもあります。 ぜひこの機会に、あなただけの一脚から生活をデザインしてみてください。
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