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¥234,300
毎年秋に発表されるルイスポールセンの限定ランプ。今年は2灯のテーブルランプが届けられました。その内ひとつがPH クエスチョンマーク、クロームメッキモデルです。元々、PH クエスチョンマークは2021年の限定モデル。当時は無垢の真鍮を採用した誂えで、経年で変化する表情やアール・ヌーヴォーを思わせる曲線美が話題となりました。今回2023年バージョンは、クロームメッキに仕上げが変わったことで、印象はよりシャープで落ち着いた印象に。新たな空間での活用が期待されます。例年の限定モデルは期間限定販売ですが、2023年のPH クエスチョンマークは数量限定生産。日本国内での入荷は200台に限られますので、お早めにご検討ください。
クエスチョンマークのモデル名の由来となった、クラシカルでエレガントなフォルムのステム(支柱)には、素材としてクロームメッキの真鍮が採用され、暗闇で美しく浮かび上がるカーブの美しさを際立たせます。読書灯として人気があったクエスチョンマークですが、デザイン上のアクセントにもなっているアームにより、ヘッドの角度調整が可能なため、ワークスペースのデスク照明にも最適です。
クエスチョンマークのオパールホワイトのシェードは、柔らかな雰囲気を作り出すため、中核の乳白ガラス層を光沢ある透明ガラスで挟み込んだ3層構造となっています。直接光を受ける内面はサンドブラスト加工を施されており、ソフトな光を均等に拡散。滑らかなグラデーションを生むよう設計されてます。他のPHランプと同じように、ポール・ヘニングセンの3枚シェードのシステムが採用されていますが、PH 2/1やPH 3/2など近年のモデルがシェードの高さを抑えるため、ミドル / ボトムシェードを小ぶりなものにしているのに対し、PH 2/2 クエスチョンマークは全てのシェードがフルサイズという珍しい仕様。そのためヘッドに量感があり、独特のバランス感が特徴的です。
ポール・ヘニングセンによるグレア・フリーの光を生み出すランプシステムの機能性を評価し、最初に採用したのは省庁や行政の公的な施設でした。「家と人々を美しくし、夜を安らかにすること」を目的に掲げたポール・ヘニングセンは、1929年から一般家庭のキッチンやダイニングでも取り入れやすい、実用的で生活に寄り添うタイプのPHランプを世の中に送り出しました。 1931年に登場したクエスチョンマークのオリジナルは、”ミニチュア”と呼ばれた小型のシリーズの一部で、ヘッドを柔軟に動かせることからベッドサイドや、ピアノ用ランプとして人気を博し、譜面や本のページを柔らかな光で照らしました。同じアームを備えたフロアランプは、ソファの後ろに設置される読書灯として1933年のカタログに掲載されています。(『LIGHT YEARS AHEAD - The story of the PH lamp -』(1994)より抜粋)
Poul Henningsen / ポール・ヘニングセンポール・ヘニングセンは1894年のデンマークで生まれ、北欧を代表する照明ブランド、Louis Poulsen(ルイスポールセン)との協業から、生涯を通して200種類以上の照明を生み出した照明デザイナーです。彼は単に照明器具のバリエーションを増やそうとした訳ではなく、照らし出される人や物、あるいはインテリアを理想的に見せるために最適な「良質な光」を追求した結果、PH 2/2 クエスチョンマークをはじめとした多くの名作照明を世に送り出していきました。光の色、グレア、陰影といった照明の基本事項をキーワードとしたヘニングセンの光に関する考察は、照明文化においても尚、重要な意義を持ち続けており、今日では北欧照明の父とも呼ばれています。
もう一つの2023年限定ランプ、「PH ルナ」についてはこちらからご覧ください