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バウハウスが育んだ傑作モダンチェア｜カンディンスキーが愛した世界初のスチールパイプ家具
デザイナー：Marcel Breuer／マルセル・ブロイヤー
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納期：約1～2週間（メーカー欠品時除く）
1938年、ハンスG・ノルによってニューヨークで設立したKnollは、バウハウスが父、クランブルックが母と例えられるように、2つのデザイン思想と関係を経て現代まで発展してきました。ハンスとその妻、フローレンス・ノルの親交から、ミース・ファン・デル・ローエやサーリネン、ベルトイアなど、時代の先端を行く建築家やデザイナーとの画期的なコラボレーションが誕生し、20世紀デザインに多大な影響を与えたブランドへと成長しました。決して妥協せず研究を重ね作り上げられたプロダクトは、美と心地良さを備えた「使われる芸術品」と評されており、世界的に知られている20世紀モダンデザインを体現する家具メーカーです。ブロイヤーコレクションはバウハウスを代表する建築家・デザイナーの一人、マルセル・ブロイヤーの業績を今に受け継ぐシリーズ。ワシリーチェアはスチールパイプを用いた最初期の家具として知られ、抽象絵画の創始者、ワシリー・カンディンスキーに愛されたことでも知られるブロイヤーの代表作です。洗練された構造から評価が高くMoMAの永久コレクションにも加えられています。
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ワシリー・チェアは、1925年にマルセル・ブロイヤーによって設計された椅子です。パウル・クレーやシャガールと同時代の画家であり、抽象絵画の創始者として知られるワシリー・カンディンスキーの誕生日プレゼントとして贈られたことから、その名が付けられました。1922年から33年の閉鎖までバウハウスで教官を務めたカンディンスキーは、この椅子を折に触れて賞賛し、愛用していたと伝えられています。当時デッサウで家具製作の教鞭をとっていたブロイヤーは、出勤に使っていた自転車のハンドルから「スチールパイプを用いた家具」を着想し、ワシリーチェアの開発へと繋がっていきます。金属加工の方法をほぼ一から検討し生まれた椅子は構造上もデザイン上も洗練され、後のキャンティレバーチェアにつながる潮流の一つになっています。1934年にはMoMAに寄付され、永久コレクションにも加えられています。
1902年、ハンガリーに生を受けた建築家、MarcelBreuer(マルセル・ブロイヤー)。1920年、ヴァイマルのバウハウスで学び、25年からはデッサウに移ったバウハウスで木工工房のマイスターとなります。自由で革新的な校風の中では木材以外の様々な素材が用いられ、その中の一つとしてブロイヤーのスチールパイプ家具は生まれています。キャンティレバー・チェアの登場後はその構造を取り入れ、多くの名作チェアを生み出しました。バウハウス閉校後はイギリスを経てアメリカへと渡りハーバード大学で教鞭をとる一方、建築家としても活躍。1953年の仏ユネスコ本部のコンクリート建築にベルナール・ゼルフュスらと共同で参加したことが転機となりガガーリン邸、ホイットニー美術館などを手がけています。
20世紀の名だたる建築家やデザイナーと数々の名作家具を生み出してきたインテリアブランド、Knoll(ノル)。上質な皮革と高度な加工技術で知られるブランド、Walter Knoll(ウォルター・ノル)の創設者を父に持つハンス・G・ノルによって1938年ニューヨークで設立されました。バウハウスのデザイン思想に深い影響を受けたハンスは、後にアメリカの名門美術大学クランブルック・アカデミー学長の娘であり、自身も建築家だったフローレンスと結婚。これをきっかけに彼女と親交があったミース・ファン・デル・ローエやエーロ・サーリネン、ハリー・ベルトイアらとの画期的なコラボレーションが生まれ、ノル社はドイツとアメリカ、２つのモダンデザインの流れを汲むようになります。その歴史がそのまま近代デザイン運動の歴史であると称されるほど、ノル社が20 世紀デザインに与えた影響は大きなものでした。「Knoll Studio（ノル スタジオ）」は、ノル社の美と心地良さを備えた「使われる芸術品」のコレクションラインです。
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