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FDBモブラーは北欧デンマークで1942年に設立されたインテリアブランドです。1866年にクリスチャン・ソンネにより、国民の生活レベル向上のためスタートした協同組合「FDB」を母体とし、機能性と審美性を兼ね備えた、手頃な家具の提供を目的として数々の名作を世に送り出してきました。デニッシュモダンを代表するデザイナー、コーア・クリントが監修を務め、ハンス・J・ウェグナーやアルネ・ヤコブセンも名を連ねたプロジェクトの下、ボーエ・モーエンセン、ポール・M・ヴォルタなどのノーウェジアンデザインを代表する家具デザイナーたちによって、今日私たちが知るデンマークデザインの礎が築き上げられていきました。80年代には生産を中止していたFDBモブラーですが、世界的な支持の高まりとともに2013年に再生産を開始。本国では85万脚以上を売り上げた国民的椅子「J46」や、コロナチェアの原型となった「J48」などを過去の名作を復刻する傍ら、新世代のデザイナーたちによる新たな名品も世に送り出しています。
スウェーデンのペグチェアの流れを汲み、手軽さとシンプルさを追求したチェア、J46。当時のデンマーク国民に熱狂的に迎えられナンバーワンのヒット作となりました。ブランド復刻の際も最初に生産されています。
わずか33歳で、FDBモブラー3代目の代表に就任したアイヴァン・A・ヨハンソン。代表作J67はブランドでも珍しい成型合板の背もたれで知られ、その美しさから「完璧なイディオム」として賞賛されています。
J52は、様式家具のリデザインで知られるコーア・クリントの教えにより、ボーエ・モーエンセンが生み出した椅子です。ウインザーチェアをシンプルに再解釈したデザインはブランドの看板として人気を集めました。
背にある、3本の丸みを帯びた笠木が特徴的なJ48。座面が幅広い仕様から選べ、ダイニングチェアに最適です。日本を代表するテキスタイルブランド・ミナ・ペルホネンとコラボレーションしたモデルも人気です。
ヨーエン・ベックマークが北欧家具を代表する素材、ペーパーコードを用いてデザインしたJ81。蒸気でひねりを加えられた座面やアームレストと共に、柔らかく快適な座り心地を実現しています。
エリック・オーレ・ヨーエンセンは、布張りで大振りだったリビングチェアを、シンプルさと快適性を両立した今日でいうラウンジチェアのような設計のJ146チェアとして再構成しました。
きめ細かく傷に強く、程よい重さがあるバーチ材を生かしたテーブル、D20。下部に取り付けられた棚や角を落とした丸みのあるデザインは、家具に精通したポール・M・ヴォルタのこだわりを感じさせます。
3本脚で構成されるスマートなデザインが魅力のD102。柔らかなフォルムは空間にさりげなく溶け込みます。設計したスタイン・ヴァイゲルトは2014年にデザインスクールを卒業した気鋭のデザイナーです。
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